“拡散してから後悔”を避ける偽情報5秒チェック
〜見て・止まって・考えるだけの5秒ルール〜
SNSで見た「このニュース、ヤバい!」
思わず拡散したくなる投稿、ありませんか?でも――その“1クリック”が、偽情報を広める手になることも。
そんな後悔を防ぐために、「5秒でできるチェック法」を紹介します。
🧭 図解:「偽情報5秒チェック」早見表
| 秒数 | チェック項目 | 見るポイント | 偽情報のサイン |
|---|---|---|---|
| ⏱️1秒目 | 誰が言っている? | 投稿者・サイト名を確認 | 名前が記号だらけ/正体不明の個人 |
| ⏱️2秒目 | いつの話? | 投稿日時・ニュース日付 | 数年前の記事を再利用 |
| ⏱️3秒目 | どこが報じてる? | 他メディアでも出てる? | SNSだけで拡散中/大手が沈黙 |
| ⏱️4秒目 | 写真や動画は本物? | 画像検索・出どころを確認 | 別事件や他国の映像を転用 |
| ⏱️5秒目 | 感情が動きすぎてない? | 自分の反応を観察 | 怒り・涙・不安をあおる文面 |
🧩 図解イメージ(視覚構成)
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│ SNSで見た衝撃ニュース! │
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│ 🛑 5秒ストップ!「5つの質問」 │
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│① 誰が言ってる?(出所) │
│② いつの話?(日付) │
│③ どこが報じた?(信頼性) │
│④ 写真は本物?(画像) │
│⑤ 感情が揺れてない?(心理) │
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↓
🌱「拡散」より「確認」。
あなたがデマを止める人に。
🪞 1秒目:「誰が言ってる?」
見た目がニュースっぽくても、実は個人ブログや広告ということも。
アカウント名・フォロワー数・投稿内容の傾向をサッと確認してみましょう。
「この人、普段から何を発信してるのか?」を見れば、信頼度はすぐわかります。
🕰️ 2秒目:「いつの話?」
数年前の災害動画が、あたかも“今日”のように拡散されることも。
投稿日時や記事内の日付を確認するだけで、多くのデマは見抜けます。
🗞️ 3秒目:「どこが報じてる?」
「本当ならニュース番組が取り上げているはず」。
NHK、新聞社、テレビ局など複数の報道機関で確認できないうちは“保留”が安全です。
🖼️ 4秒目:「写真や動画の出どころは?」
画像検索(Googleレンズなど)で似た画像を探すと、別の事件の写真が見つかることも。
SNSの“見た目のリアルさ”は信用してはいけません。
❤️ 5秒目:「感情が動きすぎてない?」
「許せない」「泣ける」「恐ろしい」――そう感じたら、いったん深呼吸。
感情を刺激して拡散させるのが、偽情報の常とう手段です。
冷静さこそ最大のセキュリティ。
🌍 まとめ:「拡散前の5秒が、社会を守る」
- 誰が言ってる?
- いつの話?
- どこが報じた?
- 写真は本物?
- 感情が揺れてない?
この5つの「5秒チェック」を習慣にすれば、
あなたも**“偽情報を止める側”**に立てます。
スマホの前に、少しの間。
“シェアより深呼吸”——それが、賢い情報リテラシーの第一歩です。
📘 補足:「5秒チェック」を家族や学校でも
子どもや高齢の家族と話すときは、
「ニュースの出どころ、見た?」「それいつの話?」と
やさしく声をかけるだけでも十分。
ちょっとした“確認の習慣”が、
家族をデマから守る最強の盾になります。
(執筆:富永道也/メディアリテラシー解説)